【熱中症予防のポイント】思っていたよりも熱中症は辛かった

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ついに夏本番!

熱中症が心配になる季節の到来です。今は新型コロナウィルス感染症対策をしなければならないのもあって、熱中症になる人が増えているようです。

今年からは自分だけでなく、息子も熱中症にならないように気をつけなければと気を張っています。予防するには何をしたらよいのでしょうか。

熱中症体験談

実は私は3,4年前に友人と海水浴へ行き、自身が熱中症になった経験があります。

熱中症になった原因はどこにあったのか、どういう症状が出たのかを、その時の行動とともに振り返ります。

前夜

当時はまだ独身で実家で暮らしていました。両親は夜寝る時にクーラーを付けるのを嫌がりますし、自室にはクーラーはありません。そのため熱帯夜でも扇風機を回すだけでした。

当日朝

友人2人と待ち合わせしている場所は車で3時間程の海水浴場です。

途中で友人の1人を拾って向かいます。海水浴日和のとてもいい天気でした。

強い日差しのため車内は冷房を入れていても暑く、熱中症になるかもしれないと運転しながら麦茶を飲んでいました。

海水浴場にて

パラソルをレンタルしていたものの、完全に日を遮ることはできません。浜にいる間に日を浴びてしまい、頭が熱いと感じていました

でも海に潜ってしまえば冷えますし、気持ちがよかったのでそこまで気にしていませんでした。友人たちと泳ぎまわり、思いっきり海水浴を楽しんだのです。

途中、休憩している時に体のだるさや頭痛を感じましたが、遊び疲れたのだろうと思っていました。

ついに…

シャワーで流すだけではスッキリしないので海水浴後に銭湯へ向かいます。

とても喉が渇いていたので、お風呂に入る前にスポーツドリンクを1本がぶ飲みしました。日焼けもしたし少し熱がこもっているのだろうと思ったのです。

しかしお風呂に入ると、お湯の熱さと湯気が決定打となり、急に気持ち悪くなりました。お風呂上がりにもう一度スポーツドリンクを飲もうとしたものの、気持ち悪くて吐き戻してしまうほどだったのです。

回復

症状が出ているものの、動けないほどではありません。友人2人は空腹だと言うので夕飯を食べに海鮮のお店に移動します。

それが意図せずして私の症状を軽くすることに繋がりました。入ったお店は寒いと感じるほどに冷房の風が冷たく強かったのです。

店の人に事情を伝え、冷房直風の席に座らせてもらいました。申し訳ないことに水もたくさん出してもらい、水分補給と体温を下げることに努めます。

夕飯は少量しか食べられませんでしたが症状がだいぶ軽くなりました。

そして帰路へ

行きが3時間なら帰りも3時間です。

体調が回復しなければ近くのホテルに泊まるつもりでしたが、夕飯を食べ終える頃にはだいぶ体が楽になっていました。

ゆっくりと走り、事故を起こすこともなく、行きよりも時間をかけたことで無事に帰宅することができたのでした。

この日はクーラーをつけ、脇に氷を挟んで寝ました。もちろん、しっかりスポーツドリンクを飲んで就寝しました。

翌日には元気になり、医療機関にお世話になることなく、いつもの日常へ戻ったのでした。

熱中症になる原因

当時、私が熱中症になった原因と思われることを挙げてみます。

  • 気温が高い部屋で寝ていた
  • 水分・塩分の補給が十分にできていなかった
  • 長時間、暑い場所にいた
  • 泳いで体温が上がっていた
  • 水中にいたため汗で体温を下げる機能が働いていなかった

このように複数の要因が重なっていました。そして体調不良を感じていたのに見逃してしまったというのが症状を悪化させた一番の要因です。

熱中症の症状は軽度から重度まで三段階に分けられています。

分類症 状重症度
Ⅰ度
(軽度)
めまい・失神
 「立ちくらみ」という状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともあります。

筋肉痛・筋肉の硬直
 筋肉の「こむら返り」のことで、その部分の痛みを伴います。発汗に伴う塩分(ナトリウムなど)の欠乏により生じます。

手足のしびれ・気分の不快
熱ストレス(総称)
熱失神
熱けいれん
Ⅱ度
(中等度)
頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
 体がぐったりする、力が入らないなどがあり、「いつもと様子が違う」程度のごく軽い意識障害を認めることがあります。
熱疲労
(熱ひはい)
Ⅲ度
(重度)
Ⅱ度の症状に加え、意識障害・けいれん・手足の運動障害
 呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクとひきつけがある(全身のけいれん)、真直ぐ走れない・歩けないなど。

高体温
 体に触ると熱いという感触です。

肝機能異常、腎機能障害、血液凝固障害
 これらは、医療機関での採血により判明します。
熱射病
熱中症の症状と重症度分類

私は軽度の段階でめまいや筋肉の硬直などを起こしていませんでした。自身が熱中症だと気が付いたのは吐き気と嘔吐があったからでした。

それでも初めは軽い頭痛と倦怠感を感じていました。そこから症状を悪化させないためには何をするべきだったのでしょうか。

熱中症の応急処置

熱中症の処置では体にこもった熱を外へ逃がし、体を冷やすことが大切になります。

応急処置のポイント
  1. 涼しい場所に移動する
  2. 体を冷やす
  3. 水分と塩分をバランスよく補給をする

1.涼しい場所に移動する

クーラーの効いた室内に移るのが一番ですが、難しい場合は日陰で風の当たるところへ移動しましょう。

2.体を冷やす

服を緩め通気性をよくした状態で体を冷やすのが効果的です。濡らしたタオルや氷を入れた氷のう、氷枕で首回りや脇下、足の付根など太い血管がある部分に当てて冷やします

冷えピタなどの熱冷まし用シートでは、熱中症の応急処置としての効果が薄いので注意しましょう。

3.水分と塩分をバランスよく補給をする

水のみの補給だと塩分不足により熱けいれんを起こす可能性が高くなるので、水分と塩分を両方バランスよくとる必要があります。スポーツドリンクや経口補水液を飲むようにしましょう。

鈍角
鈍角

私は夕飯と水だけでゴリ押しして回復しましたがおすすめできません。経口補水液を飲むのが理想です。

応急処置を行っても回復しない場合や自身で水分補給などができない場合は、速やかに医療機関へ行きましょう。

熱中症予防のためにできること

熱中症になったときの応急処置を知っておくことも大切ですが、そもそも熱中症にならないように注意したいですよね。

熱中症はどうすれば防ぐことができるのでしょうか。特に大事なポイントを紹介します。

熱中症予防のポイント
  1. 朝食をとる
  2. 暑さを避ける
  3. こまめに水分補給をする
  4. 睡眠不足にならないよう注意する

1.朝食をとる

朝食は抜かずしっかり食べましょう。特に味噌汁がおすすめです。出かける前に水分と塩分を補給できるだけでなく、汗をかきやすくしてくれます。汗をかくことで体温を下げることができ、熱中症予防につながります。

2.暑さを避ける

室内にいる場合はクーラーなどを利用し、室温が高くならないように調整しましょう。遮光カーテンをかけるのも有効です。

屋外にいる場合は日傘や帽子を使ったり日陰に入ったりして、直射日光を避けましょう

通気性がよく吸湿性・速乾性のある服を着ることで体に熱がこもるのを避けることができます。首や袖が締めつけられるようなデザインは避けましょう。

3.こまめに水分補給をする

室内屋外に関わらずこまめに水分補給をしましょう。のどの渇きを感じていなくても水分を取ると効果的です。

また、汗を多くかくようなときはスポーツドリンクや経口補水液が効果的です。

4.睡眠不足にならないよう注意する

睡眠時間が短いのはもちろん、質の悪い睡眠も睡眠不足に含まれます。

睡眠不足は熱中症にかかりやすくなります。熱中症に限らず睡眠不足は体調不良に陥るので、しっかり時間を確保して質のよい睡眠をとりましょう。

子どもの熱中症を防ぐために

子どもは体温の調節能力が未発達なので大人以上に気を配る必要があります。大人と同じように予防するだけではなく以下のことに注意しましょう。

熱中症予防のポイント
  1. 子どもの異変に敏感になる
  2. 外出時は照り返しに注意
  3. 日頃から暑さに慣れさせる
  4. 車内に子どもを置き去りにしない

1.子どもの異変に敏感になる

顔が赤く発汗量が多い場合は涼しい場所で十分な休息を取らせましょう。

2.外出時は照り返しに注意

身長が低く地面の熱や照り返しの影響を受けやすいので注意が必要です。

3.日頃から暑さに慣れさせる

本格的に暑くなる前から運動し、暑さに強い体を作りましょう。

4.車内に子どもを置き去りにしない

窓を閉め切った車内は短時間で40℃に達します。少しの間でも車内に子どもを残して離れてはいけません。

遊びに夢中になって熱中症のサインに気がつかないケースが多くあるようです。大人よりもこまめに水分補給するよう心掛けましょう。

まとめ

熱中症は重症化したり処置を始めるのが遅くなったりすると、様々な臓器に障害が起きるなど後遺症が残る可能性があります。

実際、熱中症は思っていたよりも辛く苦しいものでした。私は幸いにも医療機関へ行くほどではありませんでしたが、もう二度と体験したくありません。

熱中症予防をしっかりとして元気に暑い季節を乗り切りましょう!

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