2021年1月に第一子となる男の子を出産しました。
ただでさえ不安なのに、さらに不安の募るコロナ禍での出産。
コロナ禍で異例が多かった妊娠・出産の体験談と通院・出産時にあると便利なアイテムを紹介します。
妊娠期
コロナ禍のため、産院側も「いつも通り」ができなくて関わる人みんなが不安を抱えていたようです。
通院頻度
通院頻度は妊娠期間によって異なります。
- ~妊娠2ヶ月…2週間に1回
- ~妊娠5ヶ月…1ヶ月に1回
- ~妊娠8ヶ月…2週間に1回
- ~出産…1週間に1回
私の場合は10週5日に1回目、39週2日に最後の受診となり、受診回数は合計で14回でした。
最後の受診日は出産予定日を過ぎていました。
出産の兆候がないので予定日から1週間後に当たる日に計画分娩をすると言い渡されました。
妊娠に伴う症状
妊娠初期(~妊娠2ヶ月)
- 体温が高くなる
- 眠気が強く耐えられないときもある
この時期は「寝ても寝ても眠たい!」という状態でした。
体温も高く寝汗を多く書いていたのは印象的です。
と言っても初めは妊娠だとは気が付かず…なんとなく違和感があり月経がきていなかったので自宅で妊娠検査薬を使用したところ陽性が出たので産婦人科へかかることに。
使ったのはこちらの妊娠検査薬。手軽に使えて検査結果も9割正確ということでかなり便利です。
妊娠に気がついたのは緊急事態宣言が発出されていた2020年5月でした。
夫が仕事で首都圏へ行っていたため、産婦人科を気軽に受診できないのでは?ということで事前に電話連絡をして確認することに。
コロナの症状もなく感染の疑いが低いということで、無事に受け入れてもらえました。
しかし無症状の可能性がゼロではないので、出産直前までは通院している人が少ない閉院間際の時間に診てもらうことになりました。
それに加えて、県外へ行った人との接触は極力避けて妊婦本人は県外へ行かないようにと申し渡されました。
妊娠中期(4ヶ月~6ヶ月)
次第にお腹のふくらみがわかるようになってくる頃です。
この時期にマタニティ服を買いに行ったり「戌の日参り」に行ったりしていました。
- 妊娠3ヶ月頃からつわりが始まる
- 体重が5kgほど落ちる
- 妊娠6ヶ月以降は食欲が湧いてくる
妊娠3ヶ月になるころから次第につわりがひどくなっていきました。
職場が自宅から遠く通勤時間が1時間半ほどと長かったこともあり、遅刻や休みが増えて増えて仕方がない…。
食事もまともに喉を通らず、飲み物を飲んだり栄養ドリンクを飲んだりするのが精一杯でした。
妊娠4ヶ月になった頃には体重は5kgほど落ちてめちゃくちゃ焦りました。
職場では一部の人にしか妊娠を伝えておらず、周りの人にとても心配されて心苦しい日々。
それでも妊娠を周囲に伝えたのは安定期に入ってからでした。
周りに迷惑をかけまくったつわりも妊娠6ヶ月になる頃には収まり、食欲がモリモリ湧いて困るほどになっていました。
後期(7ヶ月~10ヶ月)
この頃には胎動や、しゃっくりをしているような振動も感じられるようになりました。
- 股関節や腰が痛む
- 妊娠線が急増
- お腹が重く息苦しい
- 血圧が上昇
- 足のむくみが気になるようになる
妊娠7ヶ月にもなるとお腹の重さで股関節や腰が痛むようになっていました。
この頃は体のバランスが取りづらくなり足元も見えづらいため、ちょっとした段差に躓くので歩くのにも単に慎重に。
さらに妊娠9ヶ月頃にはケアしていたにも関わらず妊娠線が急増。
これはショックでした…今も痕が残ってしまっていますが諦めの境地です。
時々少量の出血があったり胎動に痛みを感じたりすることもあったり、さらには夜中には足がつったりお腹の重さで息苦しくなって起きたりすることがありました。
この時期に退職して専業主婦に。
通勤時間の長さに辟易して転職しようかと悩んでいたタイミングだったこともあり、決断に迷いはありませんでした。
おかげで妊娠後期は家事をしながらゆったりと日々を過ごすことができました。
問題は運動不足。食欲が収まらず食べる量は増えるのに運動量はどんどん減っていく…。
夫はこの時期も首都圏への出張は時々あったため感染症対策として私は実家で生活することになり、ここから4ヶ月ほど会えない日々が続いてしまいました。
コロナの影響が如実に出ている…!
実家は通院している産院から車で1時間半ほどの距離にあるけれど通えるだろうと、転院せずにそのまま出産までお世話になることにしました。
通勤時間が長すぎて時間感覚が狂ってる…。
緊急時や陣痛がきたときに産院が遠いのは大変かもしれないと思いつつ、舐めていたのは否めません。
臨月になると食欲を全く抑えることができず、体重が急増。その影響か吐き気や便秘にもなりました。
さらに妊娠高血圧症候群の危険性が高くなってしまい、足のむくみが気になるようになっていました。
急激にむくみやすくなっていったので通院時に先生に怒られ、運動量を増やすように言い渡されました。
前々から言われてたのに運動してなくてごめんなさい…。
予定日が近づくにつれ不安が増し、情緒不安定にもなっていくせいか夜中に起きることが増えていました。
寝不足は出産前から始まっていたのです…。
出産予定日超過後
- 食欲が抑えられない
- 体重が急増
出産予定日を過ぎてもおしるしや陣痛はなし。
妊婦健診は予定されていた回数よりも1回多く通院しました。
あまりに予兆がないので、予定日から1週間後にあたる日に陣痛促進剤を使った計画分娩をすることになりました。
赤ちゃんが長期間お腹にいるのも危険みたいです。
年末年始の休暇に入る頃だったので食べ過ぎないように厳重注意を受けました。
自業自得ですね。
出産/産後
夫が出張から帰ってきて2週間が開き、出産前になんとか自宅で2人でゆっくり過ごす時間を作れたのは僥倖でした。
それも3日程しかありませんでしたが…ないよりはまし!
計画分娩となったので精神的にも時間的にも余裕を持って入院準備物の最終確認ができました。
自宅から産院へ行けるようになったこともあり、だいぶ緊張が和らぎました。
やはり1時間半かかる実家から向かうのは無謀だったのだと実感。
入院
産院では入院前にPCR検査が必要と言われ、もしここで陽性だったらどうしようと少しドキドキ。
無事、陰性であることが確認できたので入院へ。
分娩台へ
入院着に着替えなど、いつ出産を迎えてもいいように荷物を持って分娩室へ向います。
- お産パッドなど出産時に必要なもの
- 貴重品
- 小説
- ストローを付けたペットボトル飲料
朝からゆっくりと陣痛促進剤を点滴で入れて夕方に本陣痛がくるように調整するということだったので、陣痛が来るまでの時間は読書をして過ごしました。
お昼ご飯も分娩台の上で食べることに。
分娩椅子は陣痛が来たら動かすけど平時はちょっと硬い椅子みたいな感じでした。
予想よりも豪華な食事だったので一人でウキウキしながら食べました。
ちなみにお昼ご飯は量が多いけどバランスの考えられた美味しいものでした!
赤ちゃんと対面
昼食を食べ終えた直後、何かが弾けるような「パチン」という音が。
何事かと考えているとお股やしりのあたりに温かくドロッとした感触が…!
破水した気がつくのにちょっと時間がかかりましたが、慌ててナースコールを押して看護師さんに来てもらいます。
ここからがもう大変。
破水して出てきた羊水の処理をしているうちにみるみるお腹が痛くなっていくし、羊水は出続けて床や入院着をどんどん汚していくし…。
本陣痛が来てからは怒涛の展開で、破水してから2時間半後には出産していました。
かなり安産だったみたいです。
もちろん陣痛も痛くて辛いのですが陣痛よりもいきみ逃しの方が辛かったです。
そして力みすぎて両腕が筋肉痛になりました…。
出血量が多かったため貧血になってしまい、しばらく動けず分娩室も分娩台も一人で1日中占領してしました。
産院側に迷惑かかってたら本当に申し訳ない…。
計画分娩と言いつつ計画通りとはいかなかったわけですが、とても元気に産まれてきてくれました。
コロナ禍で立会い出産はできず、出産後も家族が会いに来ることができないためか助産師さんが私のスマホで出産の様子を動画で撮影してくださいました。
おかげで産後すぐに産声を家族に届けることができたのは嬉しかったです。
産後ハイになったのもあって友人にめちゃくちゃ連絡しちゃいました。
ちなみに出産直前にエコーで見たときは「2700gくらい」と言われていたのに、産まれてみたら3200gを超えていました。
びっくり!
入院生活
感染症対策のため友人はもちろん家族にすら面会できません。
荷物の受け渡しは受付の方を通すことになっていて、直接会うことは禁じられていました。
これはまぁ不便でしたが、産院内にコインランドリーがあったしなんとかなる訳ですけど…家族や友人と会えないのは辛い…!
出産の翌日から授乳が始まったので、そんなに余裕があるわけでもなかったんですけどね。
母子同室ではなかったため、授乳の時間になると新生児室へ行くというシステムでした。
新生児と触れ合う前は手洗いと消毒を徹底していました。
母子別室のおかげで空き時間は体のケアや睡眠時間にあてることができました。
それでも共用のシャワーを利用する時間やマッサージをしてもらう時間が決まっていたり、病院内のコインランドリーで洗濯をしたり赤ちゃんの様子を見に行ったりと意外と忙しかったです。
やることが沢山あるのに人と話す時間がほとんどなく、時々わけもなく気分が沈んだり不安にかられたりすることもありました。
マッサージのときは外部の人と話すチャンスだったんですけど、マッサージが気持ち良すぎて寝ちゃったんですよね。
それから食事を一人で摂り続けるのも辛い…!
感染症対策のため食事はずっと部屋で1人で気が滅入ることもありました。
通常であれば週に2回ほど、他の入院者と一緒に食事をとり話すことができたようです。
ここでもコロナの影響…!
しかも母子ともに健康かと思いきや、私は鉄分不足で鉄材注射を打つことになり、息子は黄疸が出たために光線治療器に入ることに。
産まれて間もない息子がいきなり治療することになり、とても動揺してしまいました。
でもそれを直接誰かに伝えることができず、モヤモヤとした気分で過ごすことになってしまいました。
治療後の経過を見るため入院が1日延びてしまいましたが、退院する時には2人とも元気いっぱい。
退院後はしばらく実家で過ごすため迎えは両親に来てもらいました。
やって来た夫と赤ちゃんは短時間のご対面しかできず…。
その後、私は実家で体を休めながら両親の手を借りながらの育児が始まるのでした。
出産体験談おわり!
通院時にあると便利なもの
妊娠が分かると健診のため定期的に産婦人科へ通うことになります。
その時に持っていると便利なものを紹介します。
- 母子手帳ケース
- エコー写真用アルバム
- 暇つぶしができるもの
母子手帳ケース
健診の時に必要なもの全てを入れておけば便利です。
診察券や保険証だけでなく、提出する書類やお金を母子手帳ケースにまとめて入れておけば受付で慌てることもありません。
エコー写真用アルバム
健診の度にエコー写真をもらえると思うので最終的にそれなりの数になってしまいます。
母子手帳に挟むだけだとバラけてなくしてしまう可能性もあるのでアルバムがあると便利です。
アルバムでなくてもエコー写真を入れるものがあればいいと思います。
エコー写真用のアルバムだといつのエコー写真か分かるように保管できるだけでなく、メモもできるようになっているので見返しやすくおすすめです。
暇つぶしができるもの
産婦人科は予約していても待ち時間が長かったので待ち時間に暇つぶしができるものが必要でした。
私は待ち時間で小野不由美さんの『十二国記』シリーズを夢中になって読んでいました。
陣痛促進剤を点滴で入れている間もこのシリーズを読んでいたので時間が過ぎるのはあっという間に感じました。
出産/入院時に持って行くと便利なもの
パジャマなど必ず持っていくものを除き、出産から入院のときにあると便利なものを紹介します。
- ペットボトルストロー
- ポータブルミュージックプレイヤー
- 授乳クッション
- 生理用品
- 骨盤サポーター
- ハンドクリーム&リップクリーム
ペットボトルストロー
本陣痛が来てからの水分補給はこれがないとできなかったのではと思うくらいです。
陣痛が来ているときは体を起こすのも一苦労なので横になったまま水分補給ができるペットボトルストローは重宝しました。
出産後もしばらくは体力を消耗して起き上がるのが辛かったので、退院後もこれを活用していました。
ポータブルミュージックプレイヤー
産後は少しでも体を休めるためにと看護師さんに次のように言われていました。
短時間でも目を閉じる
寝ていなくても目を閉じることで疲れが取れるそうです。
ベッドに横になり体の力を抜いて目を閉じる時間を作るようにしていました。
目を休めることを意識する
本を読んだりスマホを見たりしたくなりますが目を使うことは体を疲れさせてしまうため、体を早く回復させるには控えるように言われていました。
上記のどちらも好きな音楽を聴きながら時間を過ごすとリラックスできるので、ポータブルミュージックプレイヤーがあるといいと思います。
スマホで再生するのでも構いませんが、スマホだとSNSを見てしまったり動画を見てしまったりしてしまうと思うので、スマホから離れるという意味でもポータブルミュージックプレイヤーがおすすめです。
授乳クッション
産婦人科の方針にもよりますが、入院中から自前の授乳クッションを使って授乳をして使い慣れるために必要です。
授乳クッションを購入するつもりはない方はなくても問題ありません。
授乳クッションについてはこちらの記事で詳しく紹介していますのでご覧ください。
生理用品
悪露の量が減ってくるとお産用パッドは持て余してしまうので、生理用品を使うようになりました。
病院の売店で売っている場合もありますが普段使い慣れているものを持っていくと安心です。
普段の生理よりは出血量が多い可能性が高いので多い日用のものを持っていくのがおすすめです。
コロナ禍により入院中は外来の患者との接触を避けるため、入院者は売店の利用を禁じられていました。入院の荷物に含めておいてよかったと一番思ったものです。
骨盤サポーター
出産直後から腰が痛くてたまりませんでした。特に授乳のときは体に力が入ってしまったり、長時間同じ姿勢でいたりするので痛みが強く感じられます。
他にも日常のちょっとした動きで腰が痛むのでサポーターは手放せませんでした。
私の場合は妊娠期間から産後まで使えるマタニティベルトを使用していました。
ハンドクリーム&リップクリーム
赤ちゃんが快適な室温にするためかエアコンがガンガン稼働しています。
そのためかかなり乾燥していて、手も唇も結構荒れました。
私は普段あまりハンドクリームは使わないのですが、この時ばかりは手放せませんでした。
ヴェレダのハンドクリームは、塗った後あまりベタベタしないのでちょっと気になるときにすぐ使いやすいです。
香りもいいので産後の多少鬱屈としていた気分が晴れたというのもありました。
リップクリームとしてヴァセリンを使っています。
指で塗るので塗り残し部分が少なく済み、しっかり保湿できるのでおすすめです。
出産費用
第一子の出産にかかった費用は516,930円でした。
内訳は以下の通りです。
- 妊娠期間通院費合計…14,700円
- 分娩費用…495,370円
- 乳児治療費…3,760円
- 母体治療費…3,100円
ここに出産一時金の42万円の補助金が出るとはいえお金がかかる…。
妊娠期間から入院しなきゃいけなかったり、もっと治療が必要だったりするともっとお金がかかります。
コロナ禍のため全員が個室だったので一人部屋で快適に過ごしつつ、追加の室料がかからなかったのはありがたかったです。
まとめ
自身の出産の前にたくさんの体験談を読んだり身近な人から話を聞いたりして、出産の時をイメージしていました。
そのおかげもあって不安だけれどもしっかりと心の準備、荷物の準備はできていたと思っています。
ただ陣痛の痛みは覚悟できていたものの、いきみ逃しの辛さは覚悟できていませんでした。
いきみ逃しの辛さも事前に知っていたらもっと冷静になれたかもしれないのに…。
という訳でこの記事が誰かの助けになれば嬉しいです。
コメント